言語化は【未来への備え】|言葉を形にして、人生の迷いと不安を消す方法
普段、わたしたちが何気なく使っている言葉。
「相手に伝わればいい」と思っていても、誤解されたり、思いもよらない勘違いが生まれたりすることはよくあります。
実はこれ、他者との会話だけでなく、自分の頭の中で考えていることに対しても同じ現象が起きているのをご存知でしょうか?
頭に思い浮かんだことを、そのままの形で自分自身が理解できているかというと、実は意外と難しいものです。
「なんだかモヤモヤする」
「どうすればいいか分からない」
そうやって立ち止まってしまうのは、頭の中の考えを上手く表現できていない、つまり「言葉を形にできていない」ことが原因であることが多いのです。
では、実際に「言葉を形にする(言語化)」とは、一体どういうことなのでしょうか?

結論から言うと、言語化とは、自分に対して未来を「備える」ための準備なのです。
言語化は「自己理解」であり、最強の「断捨離」ツール
言語化をして言葉を形にするということは、自分を知ること、つまり「自己理解」につながります。
自分が何を大切にしていて、何が嫌なのか。それを言葉にすることで、人生のあらゆる選択における「基準」が明確になります。
一番分かりやすい例が「断捨離」です。
モノを手放すという選択、迷いますよね?
しかし、自分を深く知る(言語化する)ことで、必要なものと不要なものの区別がつき、取捨選択という「即決即断」が可能になります。
▼言語化と自己理解についてはこちら

断捨離を通じて得られるものは、単に部屋が綺麗になるだけではありません。
- 行動のハードルを下げて、変化を実感できる
- 売るより手放すスピードを優先し、脳のストレスを下げる
- お気に入りを厳選し、浮いたお金を自己投資に回す
▼断捨離のやり方・価値観についてはこちらで話してます。


言葉を形にして心を「備える」。人間関係の悩みも解決へ
話を戻しますが、なぜ言語化が「備え」になるのでしょうか?
それは、自分のことを知ることで、不安や焦り、イライラといった感情に対して心が揺さぶられなくなるからです。
感情的なダメージを事前に対策すること。これが「備える」ということであり、自分への準備となります。
例えば、人間関係で悩んでいる人。
他者の言動に心を振り回され、翻弄されていませんか?
そうした中で心がすり減り、病んでしまうのは非常に怖いです。
ここで必要なのが言語化です。
「なぜ私はあの人のことが苦手なの?」と言葉にして深く考えてみる必要があります。
実際に私も経験がありますが、言語化せずにいると、相手が得をして常に自分が損し続ける状態になります。
「別にそれでもいい」という人もいますが、人の時間は有限です。
適当な感覚で自分の時間を蔑ろにするのは、自分を大切にしていないのと同じこと。
また「会社にいるから無理だ」と諦めている方も、なぜ無理なのか?と考え方そのものを変えてみるなど、可能性を広げることから始めるのが第一歩です。
▼人間関係の悩み・断捨離についてはこちらもどうぞ。

こちらの記事では下記が学べるので参考にしてください。
- 「断れない自分」を卒業し、問題の主導権を自分に取り戻す
- 「人を切る」のではなく「心地よい距離感」にする
- 「嫌われる勇気」を持って、明確なNOを突きつける
これらは全て、自分の感情と言語化に向き合った結果、得られる強さです。
「思考停止」は自分の首を絞める
よく「安定志向」と言いますが、変化を好まないという意味で自分への対策(言語化)をしていないと、いざという時に心が乱れ、パニックになるんですよね。
考え方を変えなかったり、意固地になって何も考えない状況(思考停止)だと、自分にとって状況がどんどん悪化することだって大いにあり得るのです。
損切りできない友人たちの末路
以前、私の友人の高校の同級生などが、思考停止によって危機的状況になりかけた話をまとめました。
▼タワマン返済で損切りできない同級生の話と学び
- 金銭的なマイナスより「未来の機会損失」を重く見る
- 「現実逃避」としての現状維持をバイアスで正当化しない
- 「損をした!」と思った瞬間、経験は「ゴミ」になる

▼キャバクラ通いの友人・断れない友人の話と学び
- どんな「遊び」も「学び」に変えて対価を回収する視点が必要
- 人間関係を「投資」と「浪費」の視点で再定義する
- 「今の自分がどうしたいか」を唯一の断捨離基準にする


言語化の極意:頭の中で考えず、とにかく「吐き出す」
ここで、言語化をする上で一番重要なテクニックをお伝えします。
それは「頭の中だけで考えようとしない」こと。必ず言葉にして外に出すことです。
頭の中にあるモヤモヤは、外に出して整理することでしか、正体をつかむことはできません。
具体化のプロセス:「ししゃも」の買い出し
例えば、買い物に行って「あ、あれなんだっけ? 買おうとしてたの…」とド忘れしてしまう時ってありませんか?
そんな時、頭の中だけで「うーん」と唸っていても答えは出てきません。
まずは頭の中にある断片的な情報を、とにかく書き出す(吐き出す)作業をするのです。
- 赤身? 白身?
- 大きい魚? 小さい魚?
- 卵がある? ない?
- シャケ? さんま? ブリ?
このように、思いつく要素をどんどん外に出して具体化し、消去法で絞っていきます。
結果的に「卵がある」「小さい魚」ということで「あ、ししゃもだ!」と答えにたどり着くことができます。
これが言語化のプロセスです。
まずは吐き出し、要素を並べ、絞り込むことで答えが見えてきます。
自己理解への応用:「なんとなく」をなくして具体化する
これは自分の感情や性格に対しても同じです。
私自身も以前は、悲しいことがあればすぐに落ち込み、悪いことがあれば他責的になり、感情のままに通販で散財する毎日でした。
そして、常にストレスを抱えやすい状態でもありました。
しかし、先ほどの「ししゃも」の例のように、自分の感情を書き出して具体化していくうちに変化が起きました。
「私はこういう傾向がある」「こんなタイミングだと〇〇しやすい」と、自分のクセが見えてきたのです。
自分って、思っている以上に自分のことを分かっていません。
例えば「りんごが好き」という言葉。
これだけでは、相手には伝わりません
「赤いリンゴ?青いリンゴ?匂い?見た目?王林?」 より具体的に言語化することで、初めて相手との認識のズレがなくなります。
これを自分自身に行うのです
「今の自分はこれが好き。だけど本音はこっちが好き。だから、こちらの行動が望ましい」
自分のことがちゃんと理解できていないと、即決して動くことはできないからです。
これが、即決即断のように少しずつ早くなってくると、自分という人物が分かって思考も早く動くようになってきます。
最大の「備え」:両親の余命宣告と私の決断
では、この「言語化=備え」が人生の重大な局面でどう役立つのか。
もし皆さんが「両親ともに末期の余命宣告を受けた」と聞いたらどうしますか?
大抵はパニックになり「どうしよう」と狼狽し「自分でなんとかしなくては」と抱え込むのではないでしょうか。
▼両親についての記事


私は実際にその状況になりましたが、私の感想は「そうなんだ」「やっぱりね」という、非常に楽観的かつ冷静なものでした。
冷たいと思われるかもしれません。でも、これは私が「長年かけて備えていたから」です。
「最悪の未来」を言語化し、シミュレーションしていた
私は小さい頃から、両親がタバコを吸い、休みもなく働き、食事も不規則で健康診断もしない姿を見てきました。
「いつ病気になってもおかしくない」とずっと感じていたのです。
だからこそ、思考停止せずに考え(言語化し)続けていました。
「もし両親が病気になったらどう動く?」
「誰を頼る?」
「介護疲れで潰れるのはどんなタイプ?」
自分の中で「末期がん」という最悪の未来も想定し、シミュレーションが済んでいたため、宣告された時点ですでに私の中での「お別れ(心の整理)」は完了していました。
だからこそ、一切焦らず、段取り良く動けたのです。
ニュースで見るような介護疲れの悲劇は、悩みすぎて言葉にできず、モヤモヤを抱えたまま相談もせずに自分で抱え込んだ結果であることが多いです。
イライラは「準備不足」のサイン
介護の現場では、自分の思い通りにいかずイライラすることもあります。
例えば母の場合、酸素濃度が低く動作が遅いため、テキパキ動きたい私はイライラしがちです。
しかし、これも「言語化」で解決します。
「なぜイライラするのか?」と考え、母の目線で何が必要かを具体的にシミュレーション(言語化)するのです。
- トイレの手すりはどこに力が入るか?
- どの高さなら座りやすいか?
事前に、出かける前の準備を逆算して考えて済ましておく。
実際に自分で座ってみて、母がストレスを感じる場所を探し、事前に対策しました。
- 一階の手すり
- 一階のトイレの手すり
- 二階の母の寝室
- 二階のトイレ
自身が母の身長の気持ちになり、力はどのタイミングで使うか?手すりがどの位置にあると便利か?

二階の寝室の一階の階段からベッドorトイレまでの動線に対して、酸素濃度が低いので早めにボタンを押せる位置に機械とイスを置いて休憩ポイントを作るなど考慮。

トイレからベッドまで手すりがないので、安全を徹底して動線として、この位置に調整したら、想像通りにうまく行った。

さらに、自分がイライラしないための「備え」も行います。
- 出発時間の2時間前には準備を済ませておく
- 必要な場所に椅子を置いておく(休めるように)
- 部屋の断捨離をしておく(動線を確保)
こうして「備え」ておけば、心は揺れません。 イライラやモヤモヤは「次どうするか?」を備えるためのヒントなのです。
まとめ:言語化で人生を快適にする
言葉を形にすることは、自分の人生をより明確にし、迷いをなくし、人生を快適な状況を作るための行動です。
今回ご紹介した記事やエピソードから、以下の効果が学べます。ぜひあなたの人生に活用してください。
- 内面: 言語化で脳のモヤモヤを実体化する(今回の記事)
- 感情: 自分を客観視して冷静さを保つ(父の入院)
- 意志: 納得のために主体的に動く(母の余命)
- 経験: 遊びを「学び」に変えて対価を回収する(キャバクラ)
- 防衛: 奪う関係を見極め、エネルギーを守る(友人関係)
- 合理: 損を受け入れ、脳の空き容量を確保する(タワマン)
- 対人: 相手を適切な距離に整理整頓する(人間断捨離)
- 加速: 整理を最速で終わらせ、自己投資へ回す(モノ断捨離)
著書のご紹介
さらに深く学びたい方は、私が執筆したKindle書籍も参考にしてください。
» 言語化で人生の迷いが減る: ― 自己理解から始まる、新しい選択のつくり方 ―
» 手放すことで「選択肢」が増える片付け。: 思考のノイズを削ぎ落とし、決断を爆速にする自己理解術
言語化のサポートサービス
普段は「ことのは-言ノ葉-」として活動していますが、ココナラでお試しいただけるテキストベースの相談サービスも提供しています。
「頭のモヤモヤを整理したい」「考えがまとまらない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。バラバラになっている考えを一つにまとめてお届けします。
頭のモヤモヤを見える化し、あなたの悩みを形にします バラバラになってる考えを1つにまとめて届けます。
