言語化をする意味|自己理解になることで得られること
言語化と聞くと「うまく話すためのスキル」「文章力の話」と思われがちです。
ですが、本質はそこではありません。
言語化とは、自分の内側を整理し、理解し、選択できる状態をつくるためのものです。
つまり言葉を形にして届けることを意味します。
ここでは、なぜ言語化が自己理解につながり、人生や判断にどんな変化をもたらすのかを整理してお伝えします。

では本編です。
① 思考の明確化|「なんとなく」が消えていく

過去にこんな状態になった経験はないでしょうか?
- 理由は分からないけど、イライラする。
- モヤモヤしているのに、何が原因か説明できない。
- 自分では分かっているつもりなのに、人に伝わらない。
これらの多くは、思考が整理されていないことが原因です。
「分からない」のではなく、頭の中に色んな情報や感情が同時に思い浮かび、整理されていないだけ、というケースがほとんど何ですよね。

なんだか難しそう…
だから最初にやるべきことは、ホントにとってもシンプルです。
一度、外に出して整理すること。
紙やメモアプリに、今感じていることを書き出します。

実はコレだけなんですよね。
とりあえず、難しいことは考えずに素直に書き出してみてください!
- なぜモヤモヤするのか?
- どんな出来事がきっかけだったのか?
- どんな状態なら気にならないのか?
イライラしているときも同じです。
- なぜ腹が立ったのか?
- 自分ならどうすると思っているのか?
- 「自分はできるのに、相手ができない」ことへの苛立ちではないか?
もしそうなら「相手も同じ基準で動けるはず」という前提自体を見直す必要があります。
また「伝わらない」と感じる場面も、実は言葉が抽象的すぎるだけの場合が多いです。
自分の頭の中では具体的にイメージできていても、口に出した瞬間、それが相手に共有されるとは限りません。
例えば「りんごは好きですか?」と聞いたとします。
自分は赤いりんごを思い浮かべている。だけども、相手は青いりんごを想像して「好き」と答えている。
この時点で、同じ「好き」でも認識はズレていますよね。
これが、日常で起きている小さなすれ違いです。
言語化とは、自分と相手の思考を具体化し、ズレを減らす行為なのです。

正しい言い方としては「赤く甘いりんごは好きですか?」ですね。
これでしたら、意図としては「赤い 甘い りんご」と具体的になってきましたよね。
更に、絞るのであれば”青森のつがる赤りんご“と伝えると、より鮮明になってきます。
② 決断力が上がる|迷いが減り、判断が速くなる

言語化が進むと、決断力が上がります。
一番分かりやすい例が、断捨離です。
「いる・いらない」を判断するだけなのに、なぜか迷ってしまう。
その理由は下記3つが多いです。
- 思い出があるから。
- 高かったから。
- まだ使える気がするから。
つまり「勿体ない」という感情です。
ですが、冷静に見ると、1年以内に着ていない服は、ほぼ着ません。
それでも残すのは「とりあえず」という曖昧な理由だけです。
一方で、本当に気に入っている1軍の服はどうでしょうか。
迷わず「これは着る」と即決できますよね。
迷うということ自体が、判断ストレスを抱え続けている状態です。
逆に言えば「迷う服=なくても困らない服」と、なるわけです。
妥協や惰性で選んでいるものは、自分をワクワクさせていません。
何となくで着てワクワクしないより、1軍の服を着て心躍るほうが人生が楽しいと思いませんか?
いつでも気分が上がる1軍だけを選んでいる時間のほうが、明らかに幸福度は高いはずですよね。
断捨離に関しては下記2つで話しているので、参考にしてください。


③ ムダな時間が減り、本当に大切なことに使える

取捨選択ができるようになると、ムダな時間が一気に減ります。
毎回下記のような経験はないでしょうか?
- どうしようか迷う。
- 選び直す。
- 後悔する。
こうした小さな迷いが、実は大量の時間を奪っています。
もちろん、楽しみとして悩む時間は悪くありません。
旅行先やプレゼントなど、ワクワクする迷いは、幸せな時間です。
問題なのは「即決できるはずのこと」で迷っている場合です。
何かを買うときに悩むなら、一度立ち止まって考えたほうがいい。

人から貰ったのとかも手放しずらいなぁ…

人から貰ったものは、なおさら相手の手から離れているものなので、気にしてなくていいよ。
- お金で迷っているのか?
- 似たものをすでに持っていないか?
- 本当にこれを選びたいのか?
この時、言語化と自己理解が判断基準になります。
④ お金の出費が減り、使い道が明確になる

最初のうちは、迷うこと自体が大切です。
なぜなら、自分にとって何が大切かを見極める過程だからです。
ですが、この過程を繰り返すと、ある日こう思います。
「なんで今まで、なんとなくで買っていたんだろう…」
この視点が持てるようになると、ムダな出費は自然と減っていきます。
分かりやすい例が、ネットなどWi-Fi回線です。
実は、見直すだけで年間50,000円以上変わるケースも珍しくありません。
私自身、ネット回線を見直しただけで約60,000円変わりました。
理由は単純です。
1年経てば、新しいプランや機能が当たり前のように出ています。
でも多くの人は「面倒くさい」という理由で行動しません。
この小さな見直しだけでも、出費は大きく変わります。
下記は見直し用にまとめましたので、参考にしてください。
ドコモ home 5G:サポートは実質無料
SoftBank Air:他社から乗り換えも簡単
コミュファ光:UQ割や割引が手厚い!
BIGLOBE:auでお得に使用したい方向け
ポケットWi-Fi:買い切り×海外◎最短2日到着
ポケットWiFi:買い切り×海外◎12時間使用◎

はじめのうちは、迷う時間がとても時間が掛かる工程で、ものすごく疲れます。
ですが、慣れてくると判断が早くなり、結果的に大切なモノが分かってきます。
⑤ コミュニケーション力UP|人間関係が改善する

最後に、最も影響が大きいのがここです。
言語化と自己理解が進むと、自然と相手目線が生まれます。
「この言い方、分かりづらいかも?」
そうやって、自分で気づけるようになるのです。
結果として、大雑把な伝え方が減ります。
今まで何となく使っていた言葉に対して「抽象的すぎたな」と修正できる。
その積み重ねが、コミュニケーション力を確実に上げていきます。
この先は、必要な方だけ読んでください
以上になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
本記事の内容が、思考整理や自己理解のヒントとして少しでもお役に立っていれば幸いです。
下記は、今回の内容をきっかけに
「もう少し深く考えてみたい」と感じた方に向けた補足案内です。
感情やイライラを、感覚論ではなく
構造として言語化する視点をまとめた有料noteを用意しています。
必要な方のみ、参考資料としてご覧ください。
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また、本記事の考え方をベースに、言語化と自己理解を体系的にまとめたKindle書籍も現在制作予定です。
思考整理の保存版として、繰り返し読み返せる内容を想定しています。
・価格:980円
・日本語を含む10ヶ国語対応予定。お楽しみに。
まとめ|言語化ができると、人生の迷いが減る

言語化は、特別上手じゃなくてもいいんです。むしろ、下手だからこそ「どうすれば伝えられるか?」「自分は何を考えているのか?」を感じることが、大切にしていることを知ります。
考えが整理されると判断に迷う時間が減り、時間やお金の使い方も自然と整っていきます。
そして、自分の考えが分かるようになるほど、人との関係や付き合い方も穏やかになります。

私が大切にしている「言語化」と「自己理解」を軸に、人が迷わず動けるための考え方と設計を大切にしています。
今回は以上になります。
また、私の仕事として下記に利用詳細をまとめてますので、お時間があるかたは確認してみてください。

